テレビやライブでよく見るのは、通称イヤモニと呼ばれているカスタムIEM(インイヤーモニター)というものです。
今ではお馴染み感のあるイヤホンですが、これはモニター・スピーカーを使用していたときに起こっていた、移動に制限が出てしまうことや、聴き取りづらさ等の解決策であり、イヤモニを使うことで演者がステージ中を駆け回ることができ、ハウリングも軽減されるし、耳への負担を減らす工夫もされており、これ以上ないくらいの究極イヤホンなのです。
日本国内で人気のカスタムIEMブランドの特徴
そんなカスタムIEMを愛用する国内アーティストは多く、それによりブランドも増えていて、私たちがリスナーが普段使う用なモデルもあったりと、様々なニーズに合った商品も出ています。
FitEar
FitEarというブランドは、日本国内で製造されているだけあってその作りは精巧で、使い勝手が良く、しかも丈夫さを兼ね備えているので、とても人気のあるブランドです。
プロ仕様のサウンドは、日本屈指のマスタリングエンジニアの原田光晴氏の手によるもので、その音質設計はプロフェッショナルそのものです。
使用に関しては、コネクター部分が本体の外側にあるため、汗が耳の中に入りにくくなっており、交換も簡単にできる工夫がされています。納期も1か月程度と早いのも特徴です。
Ultimate Ears
Ultimate Earsというブランドは、アメリカに本社がある音楽機器ブランドです。UEと略して呼ばれていて、アーティストだけではなく、オーディオマニアの中でも愛されています。世界中を飛び回ってツアーをしているトップミュージシャンのために提供しています。
今現在ステージ等で使用しているイヤモニは、このUltimate Earsが普及させたと言って間違いないほどにかなり前からカスタムIEMを開発していて、最初に作られたUE5Proは、開発から10年経ってもたくさんの愛用者がいる名機です。UEのコネクターは、メス側の突起で汗が耳に入るのを防いでいます。こちらも約1か月納期となっています。
JH Audio
JH Audioというブランドは、こちらもアメリカですが、イヤホンの神ことJerry Harvey氏によって設立されている、アメリカの代表的カスタムIEMの製造・開発メーカーです。
このジェリー氏という人ですが、イヤモニが普及する以前はVan Halenのモニターエンジニアをしていて、その後に試行錯誤しながら初めてIEMを開発し、ひとつ前にご紹介したUEの会社を設立しました。しかし自分が本当に作りたいものを作り続けたいと、JH Audioのブランドを設立したという、まさにイヤホン世界での功労者ですね。
そんなジェリー氏の手掛けたカスタムIEMは最先端の技術をどんどん取り入れていくので、オーディオマニアにファンが多いのもうなずけます。
https://www.jhaudio.com/
Westone
Westoneというブランドは、これもアメリカのブランドで、コロラド州に本社があります。職人による50年以上に渡る耳用カスタム製品の経験と、最新の音響技術を組み合わせたカスタムIEM製品を取り扱っています。
プロミュージシャン等のステージに立つ人達向けの商品が多い中、このWestoneは、オーディオマニアのファンも多いのはもちろんのこと、アスリートたちが競技に出る前に使用するイヤホンとして人気でもあります。
特徴的なのは、耳の温度によって柔らかくなるフレックスカナルと呼ばれる、このブランド独自のシリコンを使用しており、他のイヤモニと比べても耳のフィット感が快適で、高い遮音性に優れています。
https://www.westone.com/store/music/
Canal Works
Canal Worksは、日本の埼玉県に本社があり、Pioneerの設計部門出身の林一博氏が2010年に設立した国内ブランドです。
技術力には定評があり、注目されたのは、CW-L05QDのネットワークを使わずに4基のフルレンジBAドライバーを並列に置いたモデルや、CW-L51aPSTSの自分好みに抵抗を変えることのできる、パーソナル・サウンド・チューニング・システム(PSTS)という、個性的なものが魅力です。
最後に
たくさんあってどれがいいか悩んでしまうときは、インターネットで情報を掴んでから専門店などのお店に足を運ぶのも楽しいのではないでしょうか。
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