とてもカラオケの上手な人がいますが、それはミックスボイスを使っているからだと考えられます。ミックスボイスとは、国や人によって定義は異なりますが、地声と裏声の中間だと考えられています。
ミックスボイス(ミドルボイス)とは?
チェストボイスと呼ばれる地声から、ミックスボイスまたはミドルボイスと呼ばれる地声と裏声の中間、裏声であるヘッドボイスという発声方法の違う三種類の声を上手に使い分けできれば歌が上手くなります。
具体的な声としては、地声と裏声の中間と表現することが多い声です。地声のように太い声に聞こえるが、裏声のように高い声も出るという状態です。
歌うことを職業にしている人は、ほとんど100%の人が使いこなしています。
カラオケが好き、という人は多いですが、間違った発声で歌っている人は多くいるのが現状です。発声が間違っていると曲の後半で疲れてしまったり、高い声を出そうとすると声が裏返る、カラオケが終わると声が枯れてしまっていることもあります。
確かに地声で叫ぶのは気持ちいいですが、フリータイムなど長時間楽しみたい時などには向いていない発声方法です。
ミックスボイス(ミドルボイス)の出し方
人間は、喉にある声帯という弁のようなものが振動することで声を出すことができます。この声帯に息が通ると声帯が振動して声が出るようになります。
声帯は本体となる声唇とそれを覆う粘膜で構成されていますが、声を出すときの種類によって声唇と粘膜の振動の仕方が異なるため、違う声を発することができると考えられます。
チェストボイスの場合には、声唇と粘膜が一緒になって声帯全体が大きく振動します。
ミックスボイスの出し方は、粘膜が振動しながら、声唇と一緒になって大きく振動するというイメージです。ただし、人によって出し方は異なり、震え方も様々でほとんど粘膜が振動しない人もいます。
ヘッドボイスは声帯が閉じた状態で粘膜だけを振動させます。声唇も一部分だけ振動する場合もあります。
ミックスボイスはチェストボイスとヘッドボイスの中間のような声ですので、地声のように聞こえますが高い音域まで発生することが可能です。
中低音から高音域まで幅広い音域をカバーすることができ、歌が上手くなりたい時には習得しておきたい発生方法と言えます。元から発生できる天然ミックスと呼ばれる人は特に女性に多く、男性の場合には意図的に練習して取得する必要があるとされています。
具体的な出し方としては、声帯を閉じて震わせるということが必要です。
しかし、声帯は喉の奥にあるため目に見えるものではなく、閉じたり開いたりを無意識にしているためわからないということは当然です。
プロでもそんなに声帯をコントロールすることは難しいとされており、ほとんどの場合なんとなく声帯をコントロールすることで出していることがほとんどです。
ミックスボイス(ミドルボイス)の効果的な練習方法
様々な方法がありますが、一つの方法としてはファルセットからアプローチするする方法があります。
ファルセットは弱い裏声ですので、自分の中で少し高いかなぐらいの音程で、ファルセットを意識しながら「あー」と声を出していきます。あ、だけではなく自分の出しやすい音で声を出すことがオススメです。
ファルセットは息が漏れる音が混ざった高い音ですが、その状態から声帯を閉じて強い裏声であるヘッドボイスに切り替えます。
声帯を閉じる感覚がわからないという場合には、舌の奥を持ち上げて息の出口を塞いでみます。声が出なくなりますが、その閉じる感覚をそのさらに喉の奥の下の方で行うイメージです。そうすることで声帯が閉じて声に芯が出て息漏れする音もなくなりヘッドボイスを出すことができます。
声帯を閉じる感覚をつかむためには、「エッジボイス」という方法も良いとされています。
エッジボイスの出す方法はまず口を開けて「あ」の形を作ったら、息を止めてゆっくり「あっあっあっ」と発生していきます。最初は息を吸いながら声を出していきます。吸いながら声を出そうとすると腹筋を使います。
基本的に息を吸うときには声帯が開いた状態ですので、声を出そうとすると声帯を閉じます。意識して締める感じにすると低い声が出ます。この喉の奥の締める感覚を覚えたら、母音を発音する練習をすると喉の開け閉めする感覚がわかってきます。
声帯をリラッックスさせて声唇も振動させることで地声感も出せるようになります。緩ませすぎると閉じていた声帯が開いてしまうため注意が必要です。
この状態で声を出せばミックスボイスを出すことができます。声を響かせるような感覚で前に持って行くイメージにすると声量も自然と上がります。
また、鼻と口の間にある鼻腔という空洞を意識することで、声の響きをよくすることができ声質が上がります。
この方法を取得すると無理なく高い声を出すことができるようになります。音量不足や地声よりも低い低音もだしやすくなるため歌も上達していきます。
高い声が出るようになれば、今まで歌えなかった曲にも挑戦することができるようになりカラオケもより楽しくなります。
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