「ヒューマンビートボックス」と「ボイパ」の違いとは?

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素人から見ると、どちらも同じものに見えてしまう事もあるヒューマンビートボックスと、ボイパですが、実はそれぞれに違いがあるのをご存知ですか。口で演奏すると言う点、さらにリズムを作り出すと言う役割を担っているという点は両者に共通して言える事です。また、どちらもパフォーマンスをする上で非常に目立つし、何よりかっこよく、楽しいと言う点も共通しています。とはいえ、両者は決して同じと言う訳ではなく、決定的な違いがあるのです。

ボイパ自体は、ボイスパーカッションを省略した言葉です。パーカッションとは、英語では打撃と言う意味になっている事からも分かる様に、本来は打楽器全般の事を指します。ポップスの場合はドラムと分けて考えられる事も少なくありませんが、ドラムセットの中に組み込まれている打楽器以外は全てパーカッションという扱いになっています。リズムを刻み、曲を作り出すと言うのが大きな役割となっており、これら打楽器の音を口を利用して出すのがボイスパーカッション、略してボイパです。一時期前のアカペラを扱った番組の中で紹介されたところから一気にその名前が知れ渡り、現在では口を利用してだ楽器の様な音を出す事イコールボイパとかなり知名度が上がってきていると言っても決して過言ではありません。ちなみに、日本語ではボイスパーカッションと言われますが、英語ではボーカルパーカッションと言う呼び名の方が一般的です。

また、現在ではもう一つ、口で音を出すものとしてヒューマンビートボックスが有ります。ビートボックスはリズムボックスとかリズムマシーンと言われる事もありますが、機械的にドラムの音等を出したりする機械の事を言います。簡単に言えば、この機械の音を口を利用して出しているのが、ヒューマンビートボックスです。またただ単にドラムの音を出すのではなく、唇だけでなく鼻や時に手を使ってリズムを刻み、さらにスクラッチやホイッスル等の音も出すので、1人で何役もの音を出すのが、現在よく知られているヒューマンビートボックスだと言って良いでしょう。つまり、その技術さえあれば、それだけで一つの音楽を作り出すと言う事も決して不可能ではありません。したがって、アカペラを扱う時にも利用される場合は有りますが、現在ではアカペラとはまた別に一つのジャンルとして確立されてきている状態です。

では両者の違いは何でしょうか。実は、ボイパ自体はヒューマンビートボックスの中に含まれていると言う事が出来ます。どんな感じに音を出すのかと言う事は同じだし、何より打楽器の音を両者とも出します。ただ、出す音が打楽器の音に限っているのか、それともスクラッチやホイッスル等の音も出しているのか、そこに違いがあると言って良いでしょう。また、有声無声で区別する事が出来るのではないかと考える人もいるかもしれませんが、両者とも有声無声両方とも発生方法があるので、声の出し方だけで区別する事は残念ながらできません。この様に見て行くと、実は両者はとても似ている物だと言うことが分かります。

ちなみに、日本ではボイパの方が先に知られている為、両者は同じなのか、それとも違いがあるのかと言った事を気にする場合も有りますが、そもそも海外ではどちらもヒューマンビートボックスと言う扱いになっているからです。だから、定義する人によっては若干認識が違う事もありますが、根本的な所で言えば両者に決定的な違いはないと言っても良いでしょう。ただ両者の違いを挙げるなら、出す音がドラムの様な打楽器の音に限られているのか、スクラッチやホイッスルの音も入っているのかと言うことで違いがあると言えます。

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