ホイッスルボイスの出し方と発声のコツ

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ホイッスルボイスとは、人が出せる最も高い音、裏声のさらに上の声なので、ピーという笛のように聞こえるため「ホイッスル」ボイスと呼ばれています。母音も聞き取れないほどです。

声を出すことに興味がある方ならだれでも一度は憧れる発声法、ハイトーンボイスの中でも特殊な発声法。その魅力的な声を操れるようになることは簡単ではないですが、挑戦して自分の喉を鍛え、声の幅を広げて、気持ちの良い声の出し方をしたいですね。

ホイッスルボイスとは?

このことで私が真っ先にイメージしたのが、世界の歌姫マライアキャリーです。

彼女は7オクターブの音域を出せるアメリカの歌姫として華々しくデビューしましたが、本当は5オクターブ程の音域で、男性並みの低音とこのホイッスルボイスと呼ばれる超高音域を自由自在に操れる能力があったために、7オクターブにも聞こえるということです。

マライアキャリーのように、生まれ持った才能がなければホイッスルボイスは出すことが出来ないと言われていましたが、練習次第で出来ないことではありません。

しかし、訓練してこの声を使い歌を歌うのは喉を傷めてしまうこともあるので、気を付けなければなりません。

その発声の原理はすべてが解明されているわけではないですが、食べ物が食道を通るときに気道を塞ぐヒダがほとんど閉じてとても狭くなり、声帯の前部分のみが振動して高音が出せるということです。

子どもの時の甲高い叫び声や悲鳴が、このホイッスルボイスの発声と言うとわかりやすいのではないでしょうか。

ホイッスルボイス発声のコツ

出し方としてヘッドボイスからとエッジボイスからを書いていきます。

自分がどちらに向いているか、一度試してみて向いていると思われる方から練習していくことが、声帯に負担が少なくできることでしょう。

ヘッドボイス

ヘッドボイスとは息漏れのしない、柔らかな奥行きのある裏声のことです。

ヘッドと名前がついていますが、実際は頭に響くようなキンキンした声ではありません。動画などで確認していただくとわかるように、喉が開いて息が抜けていない、ふくらみのある声であることがわかります。

息が漏れてスーっと音がし、息が長く続かない裏声はファルセットと呼ばれます。

喉が開かれずに裏声を出すとキンキン声になり、ミドルボイスと呼ばれます。ファルセット、ヘッドボイス、ミドルボイスは声帯の開き具合の違いで呼び名が変わります。

エッジボイス

エッジボイスとは声帯閉じて発声することです。

赤ちゃんの泣き声や笑い声がもとになっており、本来誰もが持っている声です。動画などで見るとわかるのですが、ホラー映画のゾンビのようなかすれた声ですね。この声を出せるようになると、無理なく雑音のない高い声を出せるようになります。

ヘッドボイス

それではまずはヘッドボイスからの方法ですが、ヘッドボイスを出そうと声帯が用意すると、ホイッスルボイスの準備をします。そこからさらに高く、後頭部の後ろに響かせる感じで、少し無理矢理に声を高音域に持っていくようにする。力まずにリラックスした状態をキープしつつ息を抜き続ける。どうしても力が抜けないときは、パンパンに膨らんだ風船の口から少しづつ細く、空気を抜いていくイメージをしてみるのはいかがでしょうか。

ヘッドの名前の通りに頭に響く感じをイメージしましょう。地声や普段出しやすい声が高音の人にはこちらからがいいのではないでしょうか。

エッジボイス

次にエッジボイスの方法です。エッジボイスの裏声の形を、力を入れずに究極までエッジを外すと息だけになり、声量を落とすとホイッスルボイスの響きと同じようになります。笛の音が少しづつ声に入ってくるのがわかると思います。その感覚がつかめたら安定して出せるようにします。

声帯が弱い人は無理に続けずに、きつくなったと感じたら、水分などで喉を潤して休憩をはさみながら練習していってください。エッジボイスは声帯を閉じて出す声なので、慣れていないと喉を傷めてしまう可能性があります。

どちらにも言えることなのですが、出来ない理由に声量がない、息が安定していないということもあります。
この出し方か必ずというわけではありませんので、ご自分に合わないと感じたら無理にこの方法での練習を続けずに、工夫をしてトライしてみてください。
出来るようになるために基本を身につけることもとても重要です。
声のウォーミングアップをして、バランスを上手くとれるように、しっかりと基礎を作っていきましょう。

息を吸って声を出すことから始めるのがやりやすいと、一般的には言われています。息を吸っての声は、いびきをかいているときの声に似ています。

いびきをかかない人でも聞いたことはあると思うので、そのまねをするかのように声を出してみてください。これが出来たなら、高い音を出そうとしてみてください。いつも通りの高い声よりもこちらの方が高い音が出ていませんか。あとはこの状態の喉の詰まった感じを体に覚えさせ、息を吐いて声を出す訓練をして安定すれば出来ています。

あなたに合った方法をご提示出来ていたら幸いです。

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