寝起きは血管が収縮しているので筋肉の動きも悪く、粘膜も乾燥していまっています。寝起きは身体の血流が悪くなってしまっているため、声が出にくいのです。この状態で無理やり声を出してしまうと喉をいためてしまう可能性があるので、いきなり激しい運動をすると怪我をしやすいのと同じで、声を出す為には準備運動的な行動が必要となってくるのです。
声を出すという一連の流れも、身体を動かす時と同じで脳からの命令で声を出すのですが、声を出すときは声を出そうという命令が筋肉に伝えられ、脳からの命令を受けた筋肉が声帯を動かすので声が出るという仕組みになっています。
習慣化して欲しい声帯を起こす方法
寝起きでは筋肉や脳が眠っている状態なので、身体を上手に動かすのが難しいのと、一緒で声も出にくい状態なのです。声帯は筋肉で出来ているので、身体が眠ってしまうと調子がすぐには出ません。寝起きから声帯を起こす方法ですが、簡単に5つのステップにわけて行動を起こしていきましょう。
喉をいためないためにもこれら一連の行動は毎朝の習慣にしてしまうことをおすすめします。とくに声を使う仕事をしている人はおすすめです。
水を飲む
1つ目のステップはまずは水を飲みます。
起きてからまず行うことは水分補給になります。ずっと寝ている間は水分補給が出来ませんので、7時間以上寝ていれば7時間以上水を飲まずに過ごしているということになります。
喉がかなり乾燥している状態ということです。喉が渇いた状態では良い声を出すことは出来ませんので必ず起きたらお水を飲みましょう。
身体のストレッチ
2つ目のステップですが身体全体を動かします。
寝起きは身体の筋肉は眠ってしまっているので、身体全体を動かして目覚めさせることが大切です。朝起きて水分を補給したら身体全体をストレッチしていきましょう。
首周辺のストレッチ
3つ目のステップは首周辺のストレッチを行います。
首をぐるぐる回したり伸ばしたりします。強い力をかけないように気をつけましょう。強い力をかけてしまうと首をいためてしまうことがあるので注意しましょう。これをすることによって発声器官近くの筋肉が刺激されます。
このときに呼吸で使用されるお腹の筋肉も伸ばしておくとさらに良いでしょう。
喉を開く
4つ目のステップはあくびの真似をして喉を開きます。
口の奥を上下に広げるイメージで、上下させていきます。喉を開いて声を出したり、声帯の閉鎖の具合を変えて声を出すことによって、より目覚めやすくなっていくのでおすすめです。
このとき舌のストレッチも一緒に行うことをおすすめします。
舌のストレッチを行うことで顔の筋肉を鍛えることも出来るので、ほうれい線ケアなどのアンチエイジング効果も期待することができます。
徐々に声を出す
5つ目のステップでは、いよいよ少しづつ声を出していきます。
大きな声をいきなり出すのではなく、小さな声で高い音から低い音まで様々な音階を出していきます。喉を開いて声を出したり、声帯を開いて声を出していくと、寝起きの状態から声帯が目覚めやすくなります。
なるべく早く声帯を起こすには?
ちなみに喉や身体が覚醒した状態になるまでには寝起きから5時間以上はかかると言われています。
個人差もあるのですが、血行をよくすることでこの時間を短縮することも可能です。血行をよくする行動としてあげられるのはお風呂に入ることです。
お風呂に入って身体をあたためることで血行が良くなります。
軽い運動、深呼吸なども血行が良くなるのでおすすめです。
食事をすることも胃腸などが活発化するので血行が良くなります。
同時に水分も摂取することで血液の中の水分量を増やして、血液の流れを良くすることが可能です。
実際に声を出す前のウォーミングアップの方法ですが、まずは軽くストレッチを行います。
首のストレッチでは左右前後に首を動かします。
舌のストレッチでは舌を突き出してあくびをし、舌の先を左右に動かし、口の中で舌を転がします。
顔も動かして置きます。
頬を上げて笑ったり、顔の筋肉を動かしていきます。
ハミングをするのも効果的です。
力をぬいて「んー」と声を出しながら、口の中に響いている感覚を意識して唇が震えるように息を出していきます。ストローを使った発声もおすすめです。
ストローを歯でかまないように十分注意してから口にくわえます。息を吹いて、唇の両脇に隙間がないかどうか、途切れずに息が続いたら声を出します。声を高くしたり低くしたりし、唇とストローの間の振動を感じます。
リップロールも効果的です。
「プルルルルー」と唇を震わせて発声します。力任せに振動させたりせず、息の量に注意しながら行いましょう。この方法はほかの方法より多少難しいかもしれません。一日声を出し続けたときはクールダウンすることも大切です。
首の周りの筋肉をよくほぐします。
エアコンなどによって乾燥した環境で話し続けた場合は、マスクや蒸しタオルなどで保湿しましょう。寝るときもマスクをすることをおすすめします。首にスカーフなどを巻くのもおすすめです。
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