アーティストのための話し方教室/講座

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アーティストにも種類があり、本当によくしゃべる人であればライブ時間の半分近くをトークで埋める人もいます。これだけ多くの時間をトークで埋めることができるという人はそれだけ話術があり、お客さんもかなり納得した状態で、しかももっと話してほしいと思うなど、トークも曲も求められる最高の状態です。

中にはトークを全く挟まず、ライブだけで構成するアーティストもいます。高いクオリティがそうしたことを可能にさせており、普通のアーティストにとっては、なかなかマネできない部類です。

どのように話すか

トークでぜひとも気を付けたいのが、どのように話すべきかということです。一見すると中身の話を気にしがちですが、いくら中身の話がよかったとしても、話し方が下手なせいで全くといっていいほど話が伝わらなかったということもあります。そのため、何を話すべきかということではなく、どのような話し方をすればいいのかという部分が大事です。

話し方さえ工夫をしてしまえば、中身が大した話ではなかったとしても面白い話を聞いたと感じ取ってくれるため、この部分を強化していくことが大切です。

まず大事なことは、間を大切にするというものです。間が空いてしまうと、リズムが悪くなり、聞きにくくなってしまいます。アーティストの場合、リズムが悪くなるような話し方は致命的です。一方、焦りすぎ手間を埋めようとしても聞いている方はかなり疲れます。

それだけ詰め込むというのは、内容を理解させないようにしているのと同じであり、あまり親切ではありません。自分の話を聞かせるためにも、適度に間を空けて話を進めていくことが大事です。また、何人かでトークをする場合には多少間を埋めていく程度に早めていくのもおすすめです。

話の流れ

一方、話の流れを明確にさせておくことも必要です。どこが重要な話なのかが分からなければ笑いたくても笑えないということになってしまいます。そのため、今は話の流れ的には序章に過ぎない、ここから佳境というような語り口をしていく必要があり、メリハリをつけていくことでそのあたりを何とかする必要があります。コツとしては、最初の1音を強く発音することでかなり聞き取りやすくなります。また、重要な部分でもアクセントを強くしておけば、随分聞き取りやすくなり、話をしていてもちゃんと理解してくれるようになります。

話のスピード

次に、話のスピードです。早口だと聞き取れませんが、ゆっくり過ぎるとなかなか聞いてもらえません。特にアーティストの場合、ゆっくり話をしていてもテンポが上がらず、今まで激しい曲調だったのに急にスローな語り口になってどうしたのだろうかと困惑させてしまいます。

そういう語り口だからと思わせればそれでいいですが、そこまでになるには結構な時間がかかり、ライブの評価を下げる要因にもなってしまいます。そのため、早口にもならず、そして、スローにもし過ぎないレベルで話を進めていくことが大事です。

アーティストの話し方として大切なコト

このように、間を空けすぎない、メリハリをつける、適度なスピードを保つというのが話し方の鉄則ですが、教室などでもこうした指導をされることがありますが、あまり考えすぎないことも大事です。

なぜなら、普段の日常生活での語り口とライブにおいてお客さんに対して話しかけるのでは意味合いが全く違うためであり、あまり意味をなさないからです。人前で話をする場合、堂々としている必要があり、特にバンドを組んでいるようなケースでは、ボーカルが自信なさそうに語られてしまうと、お客さんからもバンドメンバーからも下に見られてしまいます。

おすすめなのは、お手本となる人の喋り方、立ち居振る舞いを真似るということです。

例えば、ラジオなどでこのアーティストの人は話が面白いからこの人と同じような感じに喋ろうと思ったり、ライブに足を運び、このバンドのボーカルはトークがうまいからこの人と同じように話してみようということを研究し、試行錯誤をしていけばだんだんとうまくなります。それがお笑い芸人であったり、バンドのメンバーであったりしてもかまいません。自分にとってこれならできそうだと思える人のものを参考にするのがいい教科書となります。

頭の中で、間を空けすぎない、メリハリをつける、適度なスピードを保つということを心掛けても、やってみないことにはそうそうできるものではありません。

例えば、配信サイトなどで一人語りをするなどして練習するのも1つのやり方です。話す場というものを設けて、そこで場数を踏んでいけばおのずとうまくなっていきます。最初のうちは失敗することも多いですが、失敗をたくさんすればするほど成長すると思っていれば大丈夫です。

最後に

話し方教室に通って本当にこれでいいのかと思うより、自ら試行錯誤してより良いものを目指していく方が向上心につながり、自らの成長にもつながります。そして何より、心の底から思ったことをライブなどで話していけば確実に相手には伝わるものです。

●メインが音楽なので、ついでに話し方を学びたい人には便利なスクールです。


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