ライブを行う場合には、会場が必要ですが、その会場には様々な規模があります。100人程度でいっぱいになるような場所もあれば、1000人以上が入るようなライブハウスなどもあるため、どこでやるのかというのがそのアーティスト、バンドのランクとなります。
最初のうちは単独で行うことは難しいため、何組かで一緒になって行ったり、営業活動を行い、自分のところで出てみないかと、お声がかかって出ることができたりします。その中で、いくつかの大事にしたい部分というものがあり、それによってその人たちのレベルは大きく変わっていくこととなります。
バンドを組み始めて間もない時期というのは、自分たちは何でもできるし、夢の世界に向かって頑張るんだという前向きな志で臨みます。しかし、実際は何でもできるということはなく、何かしらの欠点を抱えているものです。
特に楽曲に関しては最初のうちは荒削りであることが多く、人前で出せるようなものではありません。曲や詞のいずれかにクオリティの低さが見られ、いかにもバンドの楽曲でありがちな言葉や曲調では、お金を出してくれた人は満足することがなく、そもそもバンドの名前すら覚えようとはしてくれません。
オリジナル曲にこだわりすぎない
中には、カバー曲をやりたがらない人たちがいますが、これも間違いです。
カバー曲は誰もが知っているものであり、確かに自分たちの曲ではないため、自分の力で勝負をしている感じはしません。しかし、たくさんのカバー曲を何も見ないでやるようになると、その人たちなりの曲に仕上がり、その人たちのカラーが出るようになります。これも立派なパフォーマンスであり、そこから可能性を見出すことができます。これはカバー曲の元を知っており、それに比べてどう違うのかというのが明確になっているためであり、カバー曲ゆえの気づきでもあります。
演奏に感じても同じことが言えます。
ライブにはスタミナが必要であり、一通り演奏してみると結構疲れることがわかります。スタミナに自信がない人は段々と疲れが演奏にもみられるようになり、精彩を欠いてくる状態となります。また、技量が低い人の場合、高度なことができません。高度なことができないということは、高度なテクニックが要求されるような曲には手を出せない、実際に作ることができないということになってしまい、死活問題です。そのため、演奏の部分のレベルアップはいずれ必要になっていきます。
ボーカルに関しても、歌の部分がかなり要求されます。今までの音楽の歴史を見ても、楽曲や演奏はいいのに、歌が致命的に下手という人が売れたケースはまずありません。逆にそれらのクオリティは大したものではないのに、歌の部分が飛びぬけてうまい曲がヒットすることはよくあります。
こうしたことからもわかるように、他の部分をカバーして余りあるものが歌にはあり、せめてこの部分だけはスキルアップを図っていくということが必要です。それなしには、バンドとして成立しないと考えておくことも大切です。
MCはおまけ?
意外と軽視されがちなのがMCです。MCはバンドメンバーを休憩させる意味合いや間を置いてお客さんも一息つかせるケースなどがあります。
それまでの熱量を次のところまで維持させるためには、観客の熱を冷やさせない話力が必要であり、適度に笑いを取ったり、テンションが上がるようなことをしたりしてつなげていくことが大切です。
勘違いする人だと、お客さんを煽るに煽り、それが逆効果となって段々心が離れていき、次の曲が大したことがなくてそれが決定打となることもあります。
ライブが自分中心になってない?
一番忘れてはいけないことは、目の前にいる人たちはお金を払っているという事実です。
ライブハウスそのものに通い続ける人、別のバンドを応援している人、単に音楽を聴きながら酒を飲みたい人など様々ですが、共通をしているのはみんな自分のお金で聞いているということです。
これだけのお金を出してこのクオリティはありえないと思われれば、バンドのことを酷評されるだけでなく、そのお店からも声がかからなくなるなど、プロとしてのスタンスが問われることにもなります。
まとめ
パフォーマンスで大切にしてほしいこととして、いくつかの要素がありましたが、最終的にはお金を払ってくれている人に少しでもいいパフォーマンスをしたいと思っているか、そして、この人たちから出演料をいただくという意識があるのかという部分であり、それが欠けている人はどれだけ頑張ってもなかなか芽が出ず、そのまま消えていきます。
何かしらの理由をつけられることになるものの、結局のところは人前でパフォーマンスを披露するマインド、プロ意識が欠けていたということです。
工夫を重ね、どういう流れであれば盛り上がるのかなどを考えられる人は最初のうちはお客さんを集めるのには大変でも、自然とファンがついていきます。人前でパフォーマンスを披露することは何を意味するのか、真剣に考えるバンドほど、ライブを大事にしています。
コメントを残す